恐るべし・・・「太陽シート」(2014.04.21)
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- 作成日:2014年04月21日(月)20:08
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種蒔きのその後は?・・・実は、締め切ったハウスの中でほったらかし(放置)です。
種モミを播種した苗箱を、地面に平らに並べて被覆シートをベタがけして出芽させる平置き出芽方式でやっています。
この時、被覆シートとして威力を発揮するのが、
アルミ蒸着フィルム「本州太陽シート」です。
太陽シートの特徴として
①熱のもとになる赤外線をほとんど通さないので、ハウスの中が高温になっても、シートの下は極端に上昇しないので、ハウスの換気は不要で、保温力も高い。
②太陽の光自体は僅かに通すため、出芽直後から予備緑化が行われている。
③保水力もあり、シートを剥ぐまで灌水しなくてもよい。
④断熱・保温力も高い。
と、省力化としても非常に便利です。
グラフの黄色は外気温(気温)で赤色がベタがけした太陽シートの中の温度で、種蒔きの19日から今日までの記録です。
このグラフにはありませんが、ハウスは締め切っていますのでハウス内の気温は、日中で40℃以上、夜間で外気温に近くと高低差が大きくなっています。
因みに、19日と20日は晴天で、21日は雨混じりの曇天でした。
このグラフからもわかるように、太陽シートの中は、晴天時の日中で32℃ぐらいまで上昇するものの、夜間は14℃程度までしか下がらないので、育苗(芽出し)に程好い感じになります。
この太陽シートは、日差しの影響が大きく、晴天が続けば良いのですが、曇天が続くと発芽までに時間を要するのが難点です。(気になるほどではないと思われるが。)
が、省力化という点では非常に優れていると思います。
恐るべし・・・「太陽シート」
※ なお、この「本州太陽シート」は、製造「王子通商株式会社」、販売元「旭洋紙パルプ株式会社」のようですが、取扱いはJAだけの専売品みたいです。
太陽シートの詳細については「全農(全国農業協同組合連合会)」が作成してるチラシ(https://www.zennoh.or.jp/members/pdf/gijyutu_2-09.pdf 2,017KB)などを参照されると良いでしょう。