赤外線LEDの改善 (2020.02.01)

 箱罠遠隔制御システムがほぼ完成・・・とホームページに公表したが、実はもう一つ残っている。
 カメラに内蔵されている赤外線LEDは、事実上使い物にならないため改善を要するのである。
 その理由は次の4点。
 ①配光特性が集光(スポット)であり、中央が白飛びして周りは真っ暗・・・ダメです。
 ②赤外線ではあるが不可視光ではない(波長850nm?)ため、赤紫色に淡く目玉の様に光っており獲物が警戒している・・・ダメです。
 ③LEDがカメラのレンズ回りに位置しておりレンズと光軸が同一であるため、獲物の眼が眩しく反射して獲物の顔(頭)が判別不能・・・ダメです。
 ④雪や雨がちらほらでも、レンズのすぐ前は眩しく反射してカメラの「見守り」機能に反応し、結果的に誤作動となるため、獲物が現れたらスマホへプッシュ通知する機能が実質的に使えない・・・ダメです。
 この中でも最も致命的なのが④です。
 だったら、雪が降ったり雨が降る日は諦めることで割り切って使えば良いじゃん・・・と考えるのは間違いです。
 なぜなら、雨や雪だけじゃなく飛翔する「虫」などでも同様だからです。
 就寝中に、獲物が現れたら枕元のスマホがバイブと大音量で起こしてくれる・・・これができなきゃ意味がない!
 そんなこんなで夜間照明の方法を見直すことにしました。
  
 まず、カメラに内蔵されている赤外線LEDの使用は諦めて、LED照明を外付けで使用することとします。
 例によってカメラを分解し、蓋側についているLED配線のコネクタを外し蓋を戻します。
 スマホアプリからカメラの「詳細設定」で「赤外線ON」にして白黒撮影のモードにします。
 内蔵赤外線LEDのコネクタは外してあるので勿論光りませんが、こうしないと赤外線撮影に対応しないため、別付けで赤外線照明してもカメラが認識してくれません。
 赤外線LEDユニットは、この際せっかくなので不可視光である波長940nmのものを準備します。
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 配光特性を横に拡散したいので、百均で適当なプラボックスを加工してLEDユニットの前にかぶせる様に取り付けます。
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 そして、ウォルボックスなどのケースをくり抜いてアクリル製の拡散板を貼り付け、できるだけ広くまんべんなく照射するようにします。
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 こうして準備した外付け用の赤外線LEDボックスを、カメラから離して適当な位置に設置します。
 と、まあ、こんな感じで準備できましたが、いつまでもこんなことしてられない。
 そろそろ罠を設置しなければと思う。


 

自作電気止め刺し道具も完成 (2020.01.18)

 有害鳥獣を捕獲すれば当然ながら止め刺し(とどめをさすこと)が必要となる。
 止め刺しは、銃やナイフを使う方法が一般的のようだが、最近では電気を使った電気止め刺しが注目されている。
 銃の場合は銃免許が必要になるし、ナイフの場合はそれなりの技術が必要になり、何よりも大量の血を見るのが苦手な人には無理がある。
 そんな理由から私は「電気止め刺し(電殺)」の方法を選んだ。
 捕獲獣の身体に針を刺して、通電する・・・それだけです。
 道具は購入すれば手っ取り早いのだろうが、これもホームセンターなどの部材でできそうなので自作することとした。
 針は、釘を研いで作ろうかと思ったが、コンクリートブロックにも打ち込める「コンクリート針」なるものがあったのでそれにした。
 箱罠の金属部分に電極を繋ぎ、もう一方の通電用の針で突くことになるが、箱罠の導通が悪い時のために急遽二本刺しに対応できるよう接続端子も設けている。
 念のため10アンペアのヒューズも組み込んだが、鳥獣を感電死させるわけだから、切れて使い物にならないような場合は直結するバイパス端子も設けた。
 仕上がりは、あちこちビニールテープでグルグル巻きになっており見栄えが悪いがドンマイ・ドンマイ!
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箱罠遠隔制御システムがほぼ完成 (2020.01.10)

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 構想していた有害鳥獣駆除システムがほぼ完成した。
 ネットワークカメラやリレー付VOX、ACアダプターなどはウォルボックスにまとめた。
 扉が透明なので中のゴチャゴチャが丸見え!。
 透明にしなきゃ良かったと反省している。
 なお、出ているコードはAC100Vの電源コードとソレノイドへ繋ぐケーブル。

 AC100V電源が取れるところであれば、あとはソレノイドへ繋ぐだけだが、畑のように電源が取れない所のために、ソーラーパネル、チャージコントローラー、バッテリー、インバーターなど太陽光発電システムも準備した。
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 昔の郵便受けのような形の木製の箱には、チャージコントローラーとバッテリー、インバーターが入っているが、大き目の換気口には虫よけだけでなく吹雪に粉雪が侵入しない様、入り口と取付面の2箇所に1mm目のアルミ網を貼ってある。
 屋外用のコンセントを付けており、カメラ等の電源はここから取る。
 (この後準備する「電気止め刺し」の電源もここから取る。)

 設置にあたっては、風で倒れたりしないよう単管を利用した三脚にまとめたが、結構な重量があり安定感・安心感はある。
 そのため設置や移動時は、それぞれを分解して軽くコンパクトにする必要があり、それぞれの機器の結線は直付けではなくコネクタなどで接続してある。(※コネクタは誤接続を避けるため、できるだけ異なる形状の物を使っており、形状が同じ場合はビニールテープで色分けして同じ色同士で接続するようにしている)

 と、ここまでにまだ気にくわない箇所も他に幾つかあるが、後で手直しすることとして、ほぼ完成した・・・ということで次に進みたい。

 次の課題は、捕獲した後の「止め刺し」です。
 止め刺し用のナイフを使ってブスリッ!・・・なんて私には無理ッ!。
 血を見るのは苦手です。
 卒倒するかもしれません。
 この際ですから精神的にも負担の少ない「電気止め刺し器(電殺)」も自作にチャレンジ!


箱罠をスマホで遠隔制御 (2020.01.07)

 有害鳥獣駆除を目的に、箱罠の傍に獲物が現れたらスマホにプッシュ通知され、スマホでモニタリングしながら、狙った獲物が入ったのを確認して扉を落とす・・・という構想のもと、必要な資材を手配し暫時、改造やら加工、組み立てなどを行っている。
 まず、箱罠を遠隔制御するためのカメラの選定を、プラネックスコミュニケーションズ(株)のCS-QS50-LTEに決定した。
 この機種であればモバイルルータなどを別途購入しなくても、キャリアと契約してSIMカードを入手するだけで、スマホやパソコンでの監視が容易で、箱罠の扉も比較的簡単な改造で制御できるだろう・・・という目論見です。
 箱罠は畑などでの使用が基本となるため、Wi-Fiでの接続も検討したが距離的に無理があるのではと考え、結局はLTE接続の方法となりました。
 接続キャリアは、月額900円のマイネオ シングルタイプ(データ通信のみ)Dプランを選定しました。
 (どこのキャリアでも良かったのだが、他はモバイルルータの購入や同時契約を求められたり、近くに取扱店が無かったりで・・・。)
 とりあえずSIMカードをセットし、スマホからモニター(監視)できるかアプリをインストールして動作確認・・・バッチリOKです。
 そして、いよいよ扉を制御するための必要なカメラ側の改造です。
 (もちろん、改造はリスク覚悟の自己責任で!
 カメラとスマホの双方向通話機能を利用し、スマホからの音声信号をトリガーとして動作させる方法です。
 もちろん、それ用の外部端子が備わっていないので、分解してスピーカーにつながるコードをカットして外部へ取り出すだけです。(どうせ罠にはスピーカーは不要・・・驚かして逃がすことになる)
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 カメラ側のマイクも不要なので、こちらは端子を外すだけにします。

 なお、分解するには通常のプラスドライバーのほかに、最初に裏蓋でY型ドライバーが必要になります。
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 取り出したスピーカーコードは、リレーとの接続用に3.5mmミニジャックなどで仕上げます。
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 そして音声信号をリレーで制御するためのVOXは、マイコンキットドットコムのリレー付き音センサースイッチ「MK-305B-BUILT」ライン入力改造版をチョイス。
 接続してゲイン(感度)調整等を行います。

 そして、最終的に箱罠の扉を落とすために、押さえている紐のロックを解除するソレノイドはタカハ機工(株)の「スリムロック」を選択。
 そう、コインロッカーなどに利用されている電気錠です。

 実は、ここまでの部材選定で、以外に苦心した点がDC電源です。
 各部品の定格電圧がバラバラだと、部品の数だけACアダプターが必要になります。
 今回は、カメラがUSB出力の5Vですが、他は12Vで統一するよう選定しました。
 そして、USBポートもついたACアダプターがあるので、これだと一つのACアダプターで済みます。
 アマゾンで購入したメーカー不詳のアダプターですが、実測したら5.17Vと12.24Vでしたので合格です。
 (通販でメーカー不詳の安価なACアダプターを購入した場合は、とんでもない電圧の粗悪品にあたることもあるので計測してから使用するのが無難です)
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 以上、寄せ集めた各部品等をひととおり接続して動作確認をします。
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【A】ネットワークカメラ
【B】リレー付VOX(とりあえず適当に100均のプラボックス利用)
【C】ACアダプター
【D】ソレノイド(ウォルボックスに格納済み) ※このまま箱罠に取付けます。
 結果、作動に問題なし!。
 無事に目論見どおり動いてくれます。

 次の課題は、各装置の格納をどうするか?・・・です。
 カメラの防塵防水性能はIP65ですが、これは軒下での使用を想定した程度のものなので、屋根の無い畑で裸のまま風雪雨にさらすのには一抹の不安があります。
 ましてや他の部品にいたってはケースが無く、電子部品丸出しです。
 実際は、ウォルボックスなど何らかのケースに入れてしっかり保護してから設置する必要があります。

 
【2020.02.17追記】
 プラネックスコミュニケーションズ(株)のCS-QS50-LTE用スマホアプリの出来が悪く?、頻繁にクラッシュする。

 再インストールを繰り返して凌いでいるが、ネットにも同様の投稿が多くみられ、早く改善されるよう望む。
【2020.03.07追記】
 前記アプリのクラッシュ対策が経験則から見えてきたので ここ にまとめた。


 

 

小動物捕獲用の箱罠を購入 (2019.11.29)

PB270228 
 先日(11/27)、注文していた箱罠がやっと届いた。
 10月7日に注文して以来である。
 ネットで注文し、翌日には電話で「発送まで4週間ほど要する」との連絡があったが、その後、音沙汰が無いため11月19日に催促の電話をかけて・・・やっと納品となった。
 やれやれ・・・である。
 この箱罠のサイズは幅0.4m、高さ0.4m、奥行0.8mで、タヌキなどの捕獲を想定したもの。
 キツネには小さいかな?いけるかな?と思いつつ、ひとまず、このサイズでスタートすることとした。
 ペンキ臭などは感じないが、出来立てのホヤホヤだろうから、このまましばらく屋外へ放置して日光や風雨に晒しておく。
 なにせ、まだ準備することがたくさんある。
 資機材の準備だけでなく、届や許可の手続き等もあるし。